定期的に受けたい検診

費用負担とマンモグラフィ
乳がん検診は、30歳を過ぎたら定期的に受けたい婦人科検診の一つです。会社などで受けられる健康診断に含まれる場合や、市や区などの自治体から案内が届く場合もあります。それらを利用して受ける場合は、無料から数千円程度の出費で受けることができます。それ以外の場合は、自費で受けることとなります。基本的に乳がん検診は全額自己負担です。しかし何らかの自覚症状があって受診する場合は、保険適用の対象ともなります。検診内容や医療機関により費用はまちまちのため、よく調べるようにしましょう。乳がん検診で最も多いものはマンモグラフィです。これはX線検査の一つで、触診では分かりづらい小さながん細胞も見つけることができるでしょう。乳がんの早期発見に役立つ検査だと言えます。
超音波検査と病変採取
しかしながらマンモグラフィは、乳腺の発達した若い女性には向かない一面も持っています。乳がんのほとんどは最初に石灰化します。それを見つけるのがマンモグラフィですが、乳腺が発達している場合、石灰化かどうかが読み取りにくいのです。そのような場合は、超音波検査がお勧めです。熟練した技師であれば、マンモグラフィでは見つからなかったがん細胞を発見できます。大抵の場合、乳がん検診では先にマンモグラフィを行い、それで判断できない場合に超音波検査を行います。その上でさらに精密検査が必要となった場合、病変の一部を採取して調べることとなり、その多くは保険適用となります。実際に乳がんを患うと、検診費用の比ではない金額がかかってしまいます。定期的に乳がん検診を受け、細かな変化を把握しておくことが大切です。